昨日は(H28年6月19日)、縁あって愛知県大府市の大府市民体育館にお邪魔して、年に一度行われる大府市スポーツ少年団指導者協議会の研修会講師を務めてきました。
大府市は子供たちのスポーツがとても盛んで、野球・サッカー・バトミントンなど子供たちが明るく、安全にそして楽しく競技を楽しめるよう、各地域・競技別に大府市スポーツ少年団を結成しています。
その各少年団の監督・コーチ達が指導者としての資質向上と親睦交流を図るために年に一度開催されるのが大府市スポーツ少年団指導者協議会です。
講師の話のきっかけは、団の代表指導者で運営部の方が私の患者様でした。
そこで「子供たちのケガを予防するため、研修会で何か良い話をしてくれないか」ということになり、喜んで講師を引き受けました。
なぜなら、私自身小学生の時に、野球肘により半年くらいボールを投げられない時期があったので、是非ともケガを起こさせない環境づくりをチームに取り入れて欲しかったからです。
この研修会には野球・サッカー・バトミントンの各少年団の指導者が約30名ほど参加されました。
研修会テーマは
『子供たちの身体トラブルを事前に見抜く!!』
~ 指導者が簡単に出来る関節検査&ストレッチ法 ~
まず最初に、スポーツ活動における指導者と子供たちの関係性を説きました。
子供たちはスポーツが楽しいし、試合に出たい、監督コーチにアピールしたいから頑張ります。監督コーチも、試合に勝ちたい・勝たせてあげたい、子供たちが輝くところを見たい。
これって、一見良い関係に見えるけど、身体にとってはどこか一方通行なんですよね。
行動にブレーキを掛けるポイントがないと言ったらよいでしょうか。
だから、指導者は選手を知る、子供たちは指導者に知ってもらう。
という、コミュニケーションの一環として、肩と股関節の簡単な検査とストレッチをご用意させて頂きました。
投球やラケットを持ったスイングを継続すると必ず最初にダメージを受ける肩の筋肉があります。痛みが発生する前にこの筋肉の問題を発見し障害を予防するのが狙いです。
加えてですが、今回参加された指導者には新しいストレッチの概念をお伝えさせて頂きました。ただ筋肉を伸ばすだけのストレッチは時間が経つと元に戻ってしまいます。当スタジオが開発したAKSストレッチは、ただ、筋肉を引っ張るだけのストレッチはと違い、子供たちにわずかな運動(収縮)を起こしてもらいながらストレッチする方法なので筋肉の繊維をパラパラにほぐすことが出来るのです。
最初に行ったのは肩関節。
① 肩関節後方の筋肉の可動域検査
② AKSストレッチ技術の練習
③ 子供たちが自分で行うストレッチの方法獲得
指導者の方々は、普段からボールを投げている方が多いので、肩の検査に問題がある方が多かったです。
ここで、今回お伝えしたAKSストレッチをお互い行うと、可動域や痛みが即座に改善するのですごく驚いていました。
後半は股関節の可動域検査とストレッチ指導
肩関節同様、ステップ動作やキックを継続すると、最初にダメージを行ける骨盤横の筋肉があります。痛みが発生する前にこの筋肉の問題を発見し障害を予防することが狙いです。
④ 股関節(骨盤外側の筋)の可動域検査
⑤ 股関節(骨盤外側の筋)のAKSストレッチ
皆さん、AKSストレッチをすると、すぐに可動域が改善するので驚いていました。
⑥ 子供たちが自分で行う股関節のセルフストレッチの方法獲得
下肢については、股関節をほぐすと、腰が軽くなることを実感いただけました。子供たちは股関節の問題が、成長痛(オスグッド)、かかと痛、シンスプリント、腰椎分離症(腰骨の疲労骨折)などにつながるため事前に検査をすることにより障害を予防する重要性を認識して頂けたと思います。
以上が研修内容の報告です。
今回参加された指導者の方々は、本当に熱心に取り組んで頂き、子供たちを大切にしているという愛情が伝わってきました。感謝の気持ちでいっぱいです。
みなさん、早速チームで今日の内容を取り入れたいということで、試合中にもやっていいのか?練習前か後どちらが良いのか?アイシングの前か後かどちらが良いのか?など、より実践的な質問を頂きました。
この検査やストレッチが子供たちに行われることにより、選手と指導者のコミュニケーションがさらに良くなり、なおかつケガを予防できると思うと、本当に嬉しくてたまらなかったです。^^
今回研修に当たって、資料や内容を精査して頂いた大府市スポーツ少年団協議会運営部の方々には本当に感謝しております。また私の講義を補助してくれた理学療法士の同僚にも感謝です。
大府市スポーツ少年団協議会運営部の方々と記念撮影をしました^^
これからもスポーツを愛する子供たちが健康で楽しくプレイできる環境づくりに積極的にかかわっていきたいと思います。
最後に、今回研修会へのご縁を頂いた大府市スポーツ少年団の祖父江様に心より感謝とお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
AKAスタジオ 代表 山内義弘